7/22 石巻一箱古本市に参加しました

 石巻一箱古本市は、行くのは3年振り、出店は3度目。

 当日は午後から大雨の予報が出ていたのですが、午前中はそんな気配は感じられない良いお天気でした。「暑いかな?」と思いきや、風があってそうでもなく、吹く風に潮の香りが漂うのが港町らしい。

 石巻一箱古本市は、石巻駅から歩いてすぐのところにある商店街の店先や空き地など数か所に出店するスタイル。古本を見ながら街巡りができるのが楽しいイベントです。

 更に今回は、リボーンアートフェスティバルや商店街の夜祭りとも日程が重なった為、街全体が華やいでいる感じでした。

 

 マト文庫の出店場所は、駅から商店街通りに入って少し歩いたところにある「ASATTE」さんでした。前に来た時はなかったような……? と思ったら、去年秋にオープンしたとのこと。レストラン&石巻や東北の海産物を中心とした特産品のショップです。

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 今回は他のイベントで来ていた人もいたからか、開始直後が混み合いました。

 商店街が会場だと、古本市とかあまり興味ないけど、散歩してたら何かやってるから寄ってみた、という感じのお客さんが多い気がしますね。そのくらいの距離感のイベントって良いなぁ。

 お昼になって来客がひと段落着いたので、「ASATTE」内のレストランで昼食。隣のお客さんがビール飲んでたけど、それは我慢してオムハヤシのみです。甘さ控えめの大人の味で美味しかった。

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  さて、後半戦はどうかなー、混むかなー、と思いきや、まったりモードに切り替わったのか人足まばら……。午後から雨の予報だったせいもあり、何だか雲行きも怪しくなってきたので、雨が降る前に他のお店を見て回りました。

 マスコットを買った方には民謡を歌います! というお店(買わなかったことを少し後悔している)や、香港・台湾文化について熱く語った冊子を売っているお店や、手作りのガチャガチャ装置のあるお店(中身も海●堂ばりに精巧)など、「そのアイディアと情熱はどこから湧いてくるんだ?!」という中々濃い店揃いで楽しかったです。

 

 商店街も3年前とはだいぶ変わって、新しい建物も増えていました。店番していた地元のスタッフさんからは、「この一帯も全部取り壊して、商業ビル兼マンションも建つ予定なんですよ。新しいのと古いのがごちゃごちゃですけどね」という話も聞きました。

 震災直後にボランティアでこの商店街を通った時はようやく車がすれ違える程度で、後は漁船やバイクやありとあらゆる物が路肩に山のように堆積しており、「ここが元に戻るのに、一体どれほどの時間と労力がかかるのか……」と呆然とした覚えがあります。

 古本市を通して、壊れていた店が修復されて再開していたり、逆に更地になっていたり、少しずつの変化は感じていましたが、3年振りに来てみて復興とは「元に戻す」のではなく「新しく作り変える」のだなと実感しました。

 色々あるだろうけど、住んでいる人たちにとって暮らしやすい街になっていけば良いなと思います。

 (今回やけに文字ばかりなのは、前日夜更かししていつも以上にぼんやりしており写真を撮り忘れていたためです……)